指を動かすことに不自由を感じている方、自分で食事をすることを諦めないでください!
介護されるのが嫌・・・。介護するのが大変・・・。など悩みは様々ですよね。
自助具という道具を使用すれば、ご飯を自分で口まで運ぶことができるかもしれません。
ここでは、作業療法士歴10年以上のおんまが、
手に不自由を感じている方が自分で食事ができるようになる道具【自助具】を紹介をしていきます!
スプーン・フォーク補助具
万能カフ(ユニバーサルカフ)
手にほとんどor少ししか力が入らない方
装着方法
装着方法はいたってシンプル。
①バンドにスプーンやフォークを差し込む
②バンドについているループに反対側の指をひっかけ、そのバンドをぐるっと一周、手に巻き付ける
以上です。
手の力が入りにくくてスプーンやフォークの差し込みが難しい方は、
スプーンやフォークを万能カフに刺したままにしておきましょう!
または、家族の方や介護スタッフの方はスプーン・フォークを万能カフに刺した状態で食事を出すようにしましょう。
自分で装着ができないという方
バンドについているループを使っても巻き付けるのが難しいというかたは、
装着する動作のみご家族や介護スタッフの方に手伝ってもらいましょう。
おんまオリジナル布製万能カフ
作業療法士10年以上のおんまが、自身の経験でオリジナル万能カフを作りました!
既製品の万能カフは革製のものが多いです。
確かに革製は物持ちがよいですが、なんといっても洗えない・・・。
万能カフを使って食事をすると、万能カフが汚れるんです。
洗える布製の万能カフの作製・販売を始めました!
メルカリで販売中です!ぜひ、一度ご覧になってください!
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太柄スポンジ
太いものを握ることができる方
太いものは握ることができるという方はこちらの太柄スポンジがおすすめ。
使い方
介護用の値段が高いスプーンを買わなくても、
持ち手の形状によりますが、自宅にあるスプーンでも刺して使うことができます。
おんまは100均のスプーンや病院で出されるスプーンをそのまま使っているよ!
ずっと刺したままでもよいですし、スポンジなのでササっと洗うことも可能です。
細い柄より太い柄のほうが力が入りやすいよ!
食器
すくいやすいお皿
食べ物をすくう時に、お皿の外に食べ物が落ちてしまう
食べ物をすくう動作に時間がかかってしまう
食事中、腕が疲れて腕が上がりにくくなる。
お皿の淵にスプーンが引っかかって食べにくい。
万能カフとスプーン・フォークが手に装着できたぞ!さぁ食べるぞ!
普通の食器だと食べ物をすくうことができず、
お皿の外に食べ物が落ちてしまうことも・・・。
そんな時は、「すくいやすいお皿」というのがあります。
食べ物がスプーンの上にのっかりやすい形状になったお皿があるんです。
こちら、樹脂でできており、軽くて割れにくい素材です。
よく患者さんに、お試しで使ってもらってるよ!
他にもすべりにくいお皿はたくさんありますが、
このお皿は、すくう側のお皿の縁の高さが低くなっているのが大きな特徴。
腕を上げる力が弱い、腕が疲れやすいという方はお皿の片方の淵の高さが浅いものを選ぶといいですよ!
滑り止め
このお皿は軽いので、すくっている最中にお皿が机の上を滑ってズレてしまいます。
その時は滑り止めマットをお皿の下に敷きましょう。100均のものでも構いません。
汁椀
お汁椀を両手で持つことができない
片手でもつのに力が入らない
お椀を取っ手にひっかけて持つお汁椀があります!
スプーン・フォーク
口の中にスプーン・フォークにのった食べ物を入れようとするとこぼれる
万能カフに装着するスプーンですが、
食べ物をすくって、口元まで運ぶところまではできても、
スプーンやフォークの向きを口元に向けることができなければ
食べ物をこぼしてしまいます。
スプーンやフォークの柄を曲げてこぼれにくい向きに変えることで
食べこぼしを減らしてくれる食器具があります!
一番オススメ
スプーンとフォークの機能をどちらも兼ね備えた先割れスプーンです。
そして、なんといっても先端の角度を自在に変えることができるので
食べる方にあった角度に調整ができます。
そして、柄の太さ調整が可能です。
万能カフに装着する際にその万能カフに合った太さに調整すれば
食事中に、万能カフから柄がスポっと抜けることなく食べることができます!
スプーン⇔フォークに持ち替える動作に時間がかかる・・・。
持ち替えるのに介助が必要・・・・。
スプーン・フォークの柄の角度の決め方
このスプーンは先端をどの角度にも変えることができます!
この写真のように、口元とスプーンフォークの柄が垂直になるのが食べやすいベストな角度です!
まずは、曲げてみて、食べてみて、また曲げてみて・・・。
の繰り返しでベストな角度を見つけてみましょう!
柄を曲げる時は結構力が必要なので、介護スタッフの方や、ご家族の方、リハビリスタッフの方に曲げてもらいましょう!
スプーン・フォーク
スプーン・フォークも同じく「曲げ曲げハンドル」シリーズでご紹介。
曲げ曲げシリーズは汎用性が高くて本当によく使います。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございます。
おんまは作業療法士として自助具を導入する時に、
病気や怪我をした後のどの時期に何を導入するのがベストなのか。
その方にとって簡単すぎず、難しすぎずという動作の難易度、
その方の性格や介護してくれる方が周りにいるのかどうなのか。
また、最も重要なのは本人が自分で食事をしたいと思っているのかどうなのか。
様々なことを自助具を選ぶ上で考えて決定します。
もし、担当作業療法士の方と話す機会などあれば、どれを使えばいいのか相談してみるのもよいと思います!
もちろん、ブログのコメントに相談をしていただければ答えられる範囲でお答えしたいと思います!
では、また!